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「茅ヶ崎の二日間」

昨日今日と茅ヶ崎にある「2nd STREET」というリサイクルショップの駐車場警備でした。

勤務は昼12時からなんで朝はいいんだけど、終業は夜9時。

初日は佐藤さん(仮名)という難しい顔をしたオジチャンが相棒。

たいがいコンビ相手に恵まれてたんだけど、この人はそうはいかないって感じ〜。

じゃあ得意の手でいきますか。

カニもおだてりゃ木に登る。あ!ヨイショ!

もう佐藤さん絶好調、よくしてくれること満点!

ただ、話している内に判ったんだけど、GWに洋光台を務めさせてもらった時に伊達さんが、「カニさんの前に来たのがさぁ、クレーマーってヤツでさ、変なヤツだったんだ。名前は出さないけどさぁ」って言ってた。

「そうか、カニさんGWに洋光台行ったんだ、オレその前に行った」

伊達さんの言ってたクレーマーって、佐藤さんのコトなのか?

初日は5月のバカ野郎!っていうくらいの氷雨

ももしきは穿いてこなかったし、とにかく身も凍る寒さ。

ずっと外にいる二人は歯の根も合わないありさま。

ホッとするのは休憩時間。

控室で座っているだけでも天国♪

この店は客が持込んだ衣類、アクセサリー、腕時計、ブランド商品、あらゆるものを中古販売している。

しかも店内がお洒落な造りで、ディスプレイされた商品も中古には観えないほど。

交代の休憩時間には、控室で店員を務めている女の子と一緒になるのだが、どうしても話しかけちゃう。

「一日中立っているダケって大変ですよね!」

椅子からずり落ちそうになった。

「ちゃんと仕事してるんだぞ」

「でも、立ってる時間が長いじゃないですかぁ」

「まぁ、ね」

「立ってる時何考えてるんですか?」

「歌うたってるんだよ アタマのなかでね」

「あ!それわかりますよ、私もアタマのなかでいつも歌ってるんです!」

「声に出ちゃいそうで大変なんだぞ」

「店の中じゃ声には出せないけど、外だから小さい声だったら大丈夫ですよ」

歌う警備員か?  ホントは小声で歌ってるんだけどね。

他の女の子とも話したけど、みんな20歳前後のピッチピチギャル。

店は朝9時から、夜12時まで営業しているので、社員は早番、中番(ナカバン)、遅番の三交代制。

「君は?」

「今日は遅番なんです」

夕方5時出勤で閉店12時までの勤務。

「閉店しても、店の後片付けもあるし午前様なんです」

「ちゃんと残業代もらってるかい?」

「たぶんもらってると思います」たぶんかい。

「閉店過ぎても帰らないお客さんもいるんですよ〜」

「いっそのこと蛍の光でも店内放送で流しちゃえばいいじゃん、それじゃあパチンコ屋か?」

「はい、閉店10分前から流してます」笑っちゃうな。

そして今日。

相棒は自動車部品センターでお世話になった花田さん。

今日は寒さに負けないようにモモシキも穿いてきたし、上半身も昨日より重装備にした。

まぁ、今日の暖かいこと。

この装備で丁度良くなったのは、夜8時を過ぎてから。

「よし!よし!」

控室で女の子がロッカーを開けて点検作業をしている。

「ちゃんと指差し確認するんだ?」

「いや、そういうわけじゃないんですけど、声に出した方が安心するんです」

「そうか、指差し確認してるのかと思ったよ」

「あ、そう言えば指差し確認のあるアルバイトしたことがあったな〜」

国鉄にでも勤めてたのか?」

「なんです?コクテツって?」

彼女は若いけど色んなアルバイトを経験してきたそうだ。

「長続きしないんですんですよ〜、たいがいひと月かふた月でヤんなっちゃってぇ、だけどココは違います、もう一年半になるし、店の仲間もスゴクいいんです、働くのが楽しいんですよ!」

「エライ!喜びを感じつつ働かなければそれは罪悪である、継続は力なり!」

「ヤダ!急にオジサンぽくなってえ!」ぽくないオジイサンなんだから。

「トイレ行ってきます!」

「ダメ!」「お!そう来たか!」

二日間かけてほとんどの女性店員さんと個人面談させてもらった。

二日目は、女性店員さんの視線すべてに「真面目なふりしてぇ〜」という意味が込められていた。

仕事はホントにマジメに務めているんだぞ。

お客様の活気は洋光台の日曜大工センターのほうがずっと上だったけど、店員さんの朗らかさはリサイクルショップに軍配。

ムカっとしたこと。

大きな国産SUVで来店した二人の若者。

缶コーヒーを呑みながら駐車場で一服している。

この店には社員用の喫煙場所以外ない。ルール違反である。

しかし、そんな客にも注意出来ない。

するとコーヒーの空缶を駐車スペースに置いたように見えた。

出庫した後、確認に行くと駐車スペースに空缶が置いてある。

次に入るクルマが踏んずけちゃうじゃないか!

しかも、缶の捨て場所は5mも歩けばあるのだ。

若いヤツめ、つまらないマナーにはうるさいくせに!

なっとらん!とオジイサンは怒りました。相手はもういませんでしたが。